うろぼんdiary

クワガタとオサムシを求めて北海道を中心に活動する大学生の備忘録

新潟遠征その2

新潟遠征その1の続きです。

まだ見てないよという方はこちらから

urobonmusi.hatenablog.com

 

 

 

 

  • 2020/3/23 6日目

今日の予定としては午前中のうちに粟島への船が出ている岩船港まで移動し乗船。正午に粟島着、民宿に荷物を置きレンタル自転車を借り次第採集開始といったところだ。粟島への船の出港時間は10:30新潟駅から岩船港の最寄り駅の岩船駅のまでは2時間ほど。普通に起きれば十分間に合うのだが、いろいろな方のブログを見ていると岩船港近くはコアオマイマイカブリがとれるらしい。これは早起きしていかない理由がないということで6:40の電車に乗るため5:30に起きた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった。

 

 

 

そう。二度寝である。

 

 

こんなこともあろうかと10分おきにアラームをセットするも、止めては寝、寝ては止めを繰り返すこと数回、、、

 

目が覚めると7:22だった。

散らかっていた荷物をリュックに詰め込みなんとか7:33の電車に飛び乗る。

こうしてあれだけ楽しみにしていたコアオ採集が消えてしまったのだ。

 

 

昨晩は各々で宿を確保していたのでコアオはやりたい人だけ行ってやるといった雰囲気だったが自分以外はみんな行っていた。

林からスーツケースを転がしながら出てくる怪しげな先輩方とも合流。ぼちぼちだったらしい。

 

 


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乗船

 

 

 


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いよいよ決戦の地へ

 

 

 

 

 

 

定刻通り正午に到着。

港では民宿のおばさんが出迎えてくれた。部屋に荷物をおき食事をし、観光案内所でレンタル自転車を借りる。そうここ粟島にはレンタカーは無く、移動手段はバスか自転車か徒歩になるのだ。

レンタル自転車は17時までに役場に返却しないといけないのでモタモタしてられない。

 

 

 

早くアオマイマイカブリを出したい!その一心で自転車を漕ぐもなかなかよさそうな場所は無い。無いというよりはどんな環境がいいのか分からないというのが原因だが、立ち枯れ自体ほとんどない。先輩方も途中で森に入っていったっぽいので自分も適当なところから森に入っていく。

 

 

 

粟島に来る前は 

 

誰も入っていないような森の奥まで行けば材もあるでしょ w

 

と軽く考えていたが、それは浅はかな考えだったと笹藪に入ってすぐに思い知らされる。

 

笹が濃い!

 

あれ?ここって北海道だっけ?と思うほど笹が濃いのだ。杉林の林床に生えていた笹や竹は特に濃かった。まぁそんなこと言っていても始まらないので藪を漕いでいき、少し倒木があった小さな杉林で材を割っていく。当初は松林を見つけ集団越冬を出して優勝!といった魂胆だったが、松林が全くないなで仕方なく杉林に入った次第だ。

 

しかしどれも乾燥しており入っていなかった。ここは早々に見切りをつけて次の場所に行こうとした時、何気なく割ったしょうもない材に"""やつ"""はいた。

 

 


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アオマイマイカブリ(マイマイカブリ粟島亜種)

 

木の中で鎮座していたのをつまみ上げて少したってから、ようやくアオマイマイカブリを取ったという実感がふつふつと湧いてきた。

居ないと思い込み強いちからで割ってしまったこととアオマイが当初頭を丸めていたこともあり、いきなりやっちまったかと不安になったが、それも一瞬で消えていった。

何はともあれ無事アオマイマイカブリも取れたことなので後は気楽にやっていく。

 

 

 

 

 

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一見汚そうなやつでも

 

 

 


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反則級に前胸が輝いている上に裏側や足まで色鮮やかで毎回見とれそうになった。

 

 

しかしなかなか出ないまま4時過ぎになってしまったので、一応持ってきていたコップを埋めてみることに。サドアオオサムシももう動いていたんだし、これで明日からログインボーナスがもらえるはずだ。

 

埋め終わるとちょうどいい時間になったので先輩方と合流し成果を聞きあい、自転車を返し宿に戻り一日目が終わった。

 

 

 

 

 

  • 2020/3/24 7日目

 

 

さて今日は丸一日採集が出来る日だ。17時までに自転車を返却して宿にて集合ということで3人全員が違う方向へと別れていった。

 

 

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 レンタル自転車

 

 

僕はというと最初は北に進み島をぐるっと一周しながらいい所を見つけたら停めて掘っていくことにした。

 

海岸沿いの林でも出ることを確かめながら粟島最北端まで行く

 

 


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風は強かったが景色はよい

 

 

 


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北部でもちゃんといたが、アオマイ自体が木の奥の方で越冬しておりチョンパしてしまうことも多々あった。

 

 

 

 

 

しかし、ここからが地獄だった。

 

 

 

 

 


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怪しげな天気に加え良さそうな場所が見つからない

 

 

 

 

 

仕方なく昨日埋めたコップを見に行く。

 

 

 

 

 

 

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雪(粟島亜種)

どのコップにもたんまりと落ちており、自分のセンスに驚かされるばかりであった。

 

 

寄り道をしてしまったがさらに南下していく。

 

自分から見て  ここだ! と思える場所が無かったが、南部でも取りたかったのでまだましな林に入っていく。

ここは絶対に誰も入ってないだろうし今後も入らないだろうという場所だったが、それはマイマイも例外ではなかった。

 

 


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しばらくしてなんとか1匹捻りだし撤退

 

午前中に取ったのを最後にしばらくマイマイは見ていなかったのでほんの少しだけ安心した。

ここの林は入ってみるとすぐに急斜面になって海に続いており、つる植物がちぎれて背中から落ちかけたときには肝を冷やした。二度と来るものかw。

 

 


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午後からは天気も回復し、景色も控え目に言って最高だった

 

 


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某氏も写真をとっていたところ

 

こりゃいい島だ。

 

 

 

 

しかし成果は伴わず、昼飯も食えておらず、おまけに時計はもう3時半を指していたので、もう宿に戻ろうかとも思った。しかしALEXANDROSstarrrrrrrを聞き、もう一度士気を高める。

 

結局迷走したあげく昨日行ったポイントの近くで掘ることにした。あと1時間でどれだけ掘れるかと思っていたら


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あっさり集団越冬を当てることができた。

 

しかし5m程木を登ったところにあった部分枯れからいきなりでたのでポロポロと下に落ちてしまい、4匹ほどロストしてしまった。冬眠明けとはいえ隠れるのが本当にうまい。

ゆうてそんな大きな集団では無かったんですけどね。

 


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近くにあった木からも数匹ずつ出てくれて最後の1時間でなんとか挽回できた

 

 


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粟島のカタツムリ

アオマイマイカブリ自体も大きかったが、落ちてたカタツムリの殻も大きかった。

 

 

 

こうして2日目は終了。宿に戻り先輩方と合流したが、みんな疲れている様子だった。その後は今日あった出来事を話すなど談笑し、民宿の料理に舌鼓を打つなどして床に就いた。

 

 

  • 2020/3/25 8日目 

泣いても笑っても最終日である。13:30発の船で新潟に帰るのでタイムリミットは4時間ほどといったことろだ。まずは100個のゴミをきっちりと回収してようやくスタート。

 

懲りずに同じところに来たが、昨日掘った数本の木がたまたま優良物件だったことに気づく。

 

 


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移動するも物凄い笹

 

 


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おおっ!?と思って写真取ったのにコクワ

上げて下げるのはやめていただきたい。その後近くからちゃんとアオマイも出てきました。

 

 


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ボチボチ出てきた優良物件

 

 


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この瞬間が堪らない


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👍

 

時間が来てしまったので山を降り、急いで着替えて粟島を後にする。


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さらば粟島

 

 

結局粟島ではマイマイカブリ以外のオサムシを見ることは叶わなかった。次は夏に来てみたい。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、乗り換えの間の数十分ではあるが、新潟の県北のコアオに未練があったので掘ることにした。

 

着替えている時間もないのでそのまま松林に突っ込む。


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コアオマイマイカブリ(マイマイカブリ東北地方南部亜種)

 

取れると思ってなかったのでめちゃくちゃ嬉しかった

 


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本当に上品すぎる

 

 

その後も3匹追加し計4匹のコアオを手に、先に駅に着いていた先輩になんとか追いつき、ようやく長かった遠征の帰路に就いた。

 

 

 

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こうして振り替えると行く前よりは幾分か掘りの感覚が分かったのではないかなと勝手に思っていますが、これからも経験を重ねてもっと掘り上手になりたいと思います。

 

最後に展足途中ではありますが今回採集したマイマイカブリの写真をのせて終わりたいと思います。サドマイから順に段々とムクロが発達していく様子がわかると思います。

 

 


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サドマイマイカブリ

 

 


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アオマイマイカブリ

 

 


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コアオマイマイカブリ