うろぼんdiary

クワガタとオサムシを求めて北海道を中心に活動する大学生の備忘録

2020年のライトトラップの成果

今年はもう時期的にもクワガタ狙いでのライトトラップは終了したので、総括ではないですが今年のライトトラップの成果を振り返りたいと思います。本当にただ振り返るだけなので演出も何もないので期待しないでください。

 

 

 

 

 

 

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北海道でオオクワガタを取りたい!!!

でかいミヤマが取りたい!!!

でも他人のライトトラップについていくだけでは自分のやりたい場所や行きたい時に行けない。

 

ということで昨年末ライトを購入。

 

 

 

 

  • 6/23

しかし5,6,月はオサムシのハイシーズンでなかなかライトをたくこともできず、結局初陣はこんな時期に。近場でここならできそうという場所でうったが、ミヤマが数匹、オオミズアオがちょろちょろと来たのみであった。初めての自分の機材でするライトラだったが故に少し残念だった。

 

 

 

 

  • 7/3

月齢は悪いが曇ってるからやってみようということで、大学が終わってからそのまま自転車で近くの森に行った。幸い月は雲に隠れはしたものの風が強い。しかしやってみないことには虫の飛来量も分からない。

とにかく点灯!

パッ

 

プツン

 

 

 

 

最初の数秒間ついたもののそのあとはうんとも言わなくなってしまった。辺りが暗くなっても分解してみたりして直そうとしたが無駄だった。そして更に分解に使っていた十徳ナイフもその場に置いてきてしまい、その日はただライトを壊してものを失くしてきただけの人となってしまった。

 

 

※後日色々と分解した結果HIDのバルブが壊れていることが判明し、トクトヨから交換用のバルブを取り寄せた結果無事点灯した。ほんとに心臓に悪い。

 

 

 

 

  • 7/11

ところ変わって道南でのライト。なんだかんだでこれが道南初ライトである。ポイントは先輩が目星をつけていたところ。時間があったらやろうぐらいの気持ちだったが、気温も湿度も高かったので1時間の短期決戦にはなるが決行。


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 しかし時間がたつにつれて霧雨が弱くなるどころか強くなってしまいあえなく撤退。ライトトラップといえどなかなかいい条件の揃う日は少ないようだ。

 

 

 

 

  • 7/14

今回は近場。昼間は勿論樹液採集をしていたが、なかなか成果も奮わないので夜もライトを焚くことに。ここは去年、クワガタ屋でない先輩のライトに同行させていただいた時の場所の近く。この時期なら何かしらは来るだろうと思っていた。

 

が!

 

まさかの近くにいたであろうノコギリの♀が2匹来たのみ。気温も低くなってきたので1本目のバッテリーでやめてしまった。いくらシーズンといえど気温が低いとなんにも来ないという知見を得られただけでも良かった。

 

 

 

 

  • 7/18

道南にきたからにはということで。少し風はあるものの気温はまあまあ。イタドリが倒れてきて視界が悪いクソみたいな林道を進んで行くが、思っていたより開けておらずビビッとくる場所はない。一応照らせる程度の場所でライトを点灯するも、チームミニマムズを結成するのみで終わってしまった。


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  • 7/19

翌日も諦めきれず場所を変えて再チャレンジ。昨夜、ライトラの後に同行者が街灯で大きめのミヤマを拾っていた。自分はというと力尽きていたので当然取れず。やっぱり最後まで諦めては行けないと改めて感じた。そんなこともあり気合いも十分。時間こそ遅くなってしまっていたが、気温も20℃を優に越えておりコンディションは最高。点灯開始直後からぼちぼちクワガタが来るなど飛来量は悪くない。

頼む、オオクワ来てくれ...

 

 

来ませんでした。

一応43mmのミヤマの♀が来た位でした。大きい♂も来なかったので仕方なくお持ち帰り。

 

 

 

 

  • 7/22

この日の昼は樹液でノコギリを探していたものの最大でも65.7mm。それより上はなかなかでない。そのポイントはノコギリばかりということもあり、今年はいまだにでかいミヤマに会うこともなかった。

今夜は友人がライトをするとのことで僕もライトを持参して参加するといった具合だ。友人曰くそこはいいサイズのミヤマが来るそうだが、如何せん5人で3台のライトということで戦争勃発は時間の問題かと思われていた。道中は曇っていたが現地は晴れてるという言葉を信じて向かう。幸い現地は曇っていたので、日がくれるまで木を蹴ったりするなどして時間を潰していざ点灯

 

点灯直後からぽつりぽつりとクワガタも飛来し僕を一喜一憂させる。我々もまるで走光性があるかのようにライトの回りをうろちょろするが、雲行きが怪しくなり次第に霧雨が降り始める。結局このまま雨は止まずひどくなる一方だったので少し早めに撤収をした。でかいミヤマがライトに飛んでくるという夢のような光景に出会うことはできなかった。そりゃあ一回目でそんな上手く行くことはないので、何回も行くしかないが如何せん月齢が悪くなっていくので厳しいところだ。

ちなみに雨が振りだしてから友人が2匹のダイコクコガネを拾っていたのが少し効いた。

 

 

 

 

  • 7/29

ここで1回、2020年の7月の月齢について振り返ってみよう。13日が下弦の月、21日が新月、27日が上弦の月だ。そして今日は29日だ。つまり月齢はクソなのだ。今年はオンライン授業ということもあり採集に行くことは出来たのだが、バイト先が休業になったりオサムシ採集にお金を使ったのもありガソリンやレンタカーを割り勘しないと流石にやっていけないのだ。土曜日にも行こうかという案も上がったが、前日予約の24時間レンタルだと1万円を越えるということで流石にやめた。ちなみに平日だと保険をいれても5000円以内で借りれたりする。金欠大学生にはありがたい。

 

そんなこんなで月が雲でかくれていることに望みをかけて正午に出発した。今回は友人と2人でのライトだったので敵は少ない、、はず笑

初の長距離運転で途中期末試験をこなしながらだったが暗くなる前に無事到着。

 

目星をつけていたところに着いたが思いの外草丈が高くクワガタが落ちても見つけられない可能性もある。悩んだ末にとりあえずここで焚こうということになった。


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点灯

 

 

写真には少しは来ているようにも見えるが全然クワガタが来ない。夜空には月が煌々と輝いておりさらに風もある。そりゃこないわけだ。

そんななか唯一来たのが、

 

 

 

 

ミヤマの♀でした。

残念。

 

9時頃に流石に来なさすぎるということで近くの別の良さそうなところに場所を変更し再点灯。

 

 

が、粘るも来たのはまたもミヤマの♀のみ。なんなら樹液の方がついてた。笑

最後の方は草に水滴がついており気温が下がっていたこともわかる。


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もふもふかわいい

 

流石に手ぶらでは帰れないのでそのまま徹夜で300キロほど移動して樹液でクワガタを探したが友人の知っている場所でなんとか70mmのミヤマを確保できたのみだった。なかなかに厳しい採集だった。

 

 

 

 

  • 8/18

ライトラ前半戦は成果を出せないでいたが、まだチャンスはある!8月の月齢の良いときに絶対にオオクワを取ってやる!

ということで8/19の新月に合わせて2泊3日で道南でライトをやる予定を組んだ。昼はヒメオオを取り夜はオオクワを取るという算段だ。どんな場所がベストなのかはとったことがないので分からないが、前回の後半にライトを打った場所でもう一度粘ってみることに。

点灯の時点でも24℃を超えておりさらに湿度も十分。さらに雲も出ており場所さえ間違っていなければさすがに来るはずと同行者二人とライトの周りをせわしなく徘徊する。

今回はなぜかミンミン、アブラ、コエゾ、エゾ、アカエゾ、ツクツクとセミスズメバチが無限湧きしてた。

欲しいのはあなたたちじゃないの...

 

肝心のクワガタはというとミヤマ、ノコ、オニクワ、アカアシ、コクワは来るもののいつまでたってもオオクワは来ない、来ない、来ない

 

 

 

 

来なかった。

あきらめきれず街灯を回るもオニクワを追加しただけだった。

 

 

 

 

  • 8/19

この日は日中はヒメオオを探して駆けまわるも同行者が車の中からヒメオオを1ペア見つけたのみ(ヒメオオの蛹も倒木から出たが誰かさんのトラウマになっているので割愛する)。初ヒメオオとのことだったので取れて本当に良かった。

さて夜の部はというと昨夜よりは晴れていて星は見えるものの気温や湿度は昨晩同様。悪くない。日中にうろちょろしてたのもありHIDの充電は満タン。いざ打たん

 

 

飲み物を車に取りに行って帰ってきたらすでにアカアシが来ていた。しかし43mmほどと小さいのでリリース。その後も同行者が70mmほどのミヤマを取るなどするもオオクワは来ず。粘るもだんだんとクワガタは来なくなりあっけなく終了。なかなか甘くないようだ。

 

 

 

 

  • 8/24

また来てしまいました、2泊3日の道南遠征。月齢的にも今回が最後か。そう思いながらも点灯

 

気温は悪くないが前回よりは虫の飛来量は少ない。ゴールデンタイムに入り僕も歩き回って落ちている甲虫をオオクワではないと確認する作業をしていると、同行者が、

 

 

「あ、オオクワ」

 

 

どうやら服に直接ぶつかってきたようだ。この日は風があったのでどちらから来たのかはわからなかった。コンディションもかなりよいとまでは言えなかったにもかかわらず来たので驚いたが、その間にも追加で来るかもしれないので僕もより一層入念に探す。頼む来てくれ...

 

 

しかし願い届かずタイムアップ。他の採集とは違い待つことしかできない採集ではあるが、同行者が存在する限りはいかに早く見つけれるかの勝負になる。今までのダイコクしかりオニクワしかり僕はこういった類の採集が少し苦手なのかもしれない。(苦手もクソもあるかと言われればその通りです)

今度からはもっと細かく確認していこうと思った夜だった。

 

 

 

 

  • 8/25

いよいよ最終決戦。昼に行ってみて良さそうであった場所で点灯。

今日のコンディションはというと月も出て風もあるといった具合。

しばらくして今日はダメな日だと悟った。クワガタの飛来量が昨夜と比べても圧倒的に少なく蛾も全然来ない。半場あきらめかけていた時に、


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ムネアカセンチコガネが飛来。

 

ころころしててめっちゃ可愛い!最高!!

昨夜の反省を生かし入念に見てたおかげか拝むことができた。

 

そんなこんなで今年のライトトラップは終了してしまいましたとさ。

 

 

 

 

 

 

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結局今年はオオクワガタを取ることはできませんでした!

 

来年こそは...頑張ります!

 

 

こうして半年間やってみた感想は、

  1. ライトトラップに適した場所はなかなかない。
  2. 曇りと晴では飛来量が変わる。
  3. シーズンはあっという間。(当たり前)
  4. 必ずしも クワガタの飛来量が多い=オオクワが来る ではない。
  5. クワガタが100匹以上ことはなかなかない。
  6. 免許(車)は偉大

でした。

 

 

ただ待っているだけでとれるなんてなんて楽な採集だと思っていた時期が僕にもありました。しかし実際はとるまでにもポイントの選定からその日のコンディションまで様々な過程があることを知りました。樹液採集とは違い1回その場所でライトをうっただけではいないことはわかりませんし新規開拓は相当難しいことも思い知らされました。今年は大学がオンラインだったこともありかなりライトトラップに行けたほうで来年も同じくらい行けるとは思っていないが、やらないことには始まらないので時間を見つけては行ってみようと思っています。

 

場所がばれてしまうかもしれないので写真はかなり少なめで、かつ全てを一つの記事にしたせいでだらだらとした長ったらしい文章になってしまったことをここでお詫び申し上げます。

 

そろそろ採集も終わりの季節なので次回は今シーズンのクワガタ採集の総括でもしようかと思ってます。行った回数が多すぎるので最大個体についてのみ書く予定なので安心してください。

それではまた。