ヒメオオクワガタ収穫祭
札幌でヒメオオクワガタを取った僕は少しは気が楽になったものの、8/18~20、24~26の期間で行った道南でのヒメオオ新規開拓+オオクワライトでは自分はどちらも1匹も取ることはできなかった。
9/1の夜、ヒメオオ採集欲が上がり、急遽ガソリン割り勘要因同行者を募集した。
まあ当然連絡があるはずもなく翌朝一人道南へと向かった。
2020/9/2
出発が遅れたこともあり道南に着いたのは10時半。しかも現地は雨。ただただ下がるモチベ。
最初に入った林道は環境がよく、見逃しがないよう車を止めながら丹念に木を見ていった。
ここまでヒメオオをヌルり続けていたのでどうせ今日もいないのかという考えが頭をよぎる。しかしそんなこと思っていては見つからない、ちゃんと見ていけばいつかは見つけられるはずだと自分に言い聞かせていた。
途中何カ所かで食痕らしきものを確認したがどれも高い位置にありヒメオオのものとは断言できないでいた。
いつのまにか林道もだいぶ奥まで来てしまい雨も強くなってきたのでどこで引き返そうか考え始めていた時、ふと視界の端を通り過ぎた若い柳の木が気になり車を止めた。降りてみてみるとまあよさそうではあったが、風が強く枝がなびいており、また軽く見たところ何にもいなかった。
帰ろうと思ったとき少し上にアカアシクワガタのペアがついているのを発見した。面倒くさかったので枝を引き寄せて捕まえようとしたらそのまま折れてしまった。うわーやってしまったと思いながら落ちたクワガタを拾うと、
それはなんとヒメオオクワガタだった。
慌ててその柳を見てみると他にも数ペアついていてさらに食痕もガシガシについていてなんでこれを見逃していたんだと不思議でたまらなかった。
震えながら車に戻り装備を整え、さらに奥へと進んでいった。
その後は木を見るたびヒメオオ
ヒメオオ
ヒメオオ
ヒメオオ!!
柳が密集しているところには狭い範囲でこんなにもいたが、すぐに一番大きかったやつ以外は全て木に張り付けなおした。
大体の奴は自分の目線より低いところについていたので、後半はぱっと見大きくなさそうであれば取りもしなかった。
どうやらオスも顎を器用に使って樹液を出しているようだった。
奥に行くにつれて49、50とサイズもアップしていき、この日最大の51.4mm(後日計測52mm)は一番奥にいた。
終わってみればそこだけで40匹ほど見ることが出来た。新規開拓で当たれば何十匹も見れるよとは聞いていたものの、それはもう昔の話でそんな場所はもう存在しないと思っていたので素直に嬉しかった。
翌週は新規開拓をするも1ペアのみ、その後2回ほどさっきのポイントに行き前回行けなかった奥まで行ってみたり別の似たような林道に行ってみたりしたが、大きいのは50upを何匹かと52mmを1匹追加してシーズンは終わってしまった。
またこのヒメオオが多産したところではシーズン通しても1ペアしかアカアシクワガタを見かけることは無かった。
このようにこの年はたまたま運が良かっただけでこんなところを毎年見つけられるとは思ってないが、あの見る柳ほぼ全てにヒメオオが何匹もついている光景を一度経験してしまったら虜になること間違いなしだ。
去年は夏に遠征に行かなかった分お金があったので暇さえあればヒメオオを探しに行っていたが、今考えると行きすぎたなと自分でも感じている。2021年はここまで行かないと思うがまだ53mmは見てないのでそれをひとつの目標にしたいのと新しいところを開拓できたらなと思っている。
最後に写真を並べて終わりにする。皆さんも採集している気分になっていただければ幸いだ。
2020/9/19
2020/9/19
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2020/9/24
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