新潟遠征その1
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
もうすぐ北海道にも春が来ます。今年はあんなに雪が少ないと言われていたのになんだかんだで降り、結局去年よりも気持ち多く雪が残ってる気もします。とはいってもそれは札幌近郊の話であり少し太平洋側に抜けると雪は全然ありません。なので先日ある方とおさ堀りに行くも、自分は敗北。特におおっ!とすることもなかったので割愛。
そんなこんなでエゾマイマイカブリで自信をつけてから行こうとしていた新潟にも、自信を失って行くことになってしまいました。
気を取り直して、
今回の新潟遠征の日程は移動も含めて7泊8日。佐渡島には3泊4日、粟島には2泊3日。最後まで鍬を振り続けられるのか少し不安が残る。
そして今回の目標は オサ掘りの経験を積む こと。これに尽きる。今回の遠征は日程的に余裕があるのでサドマイマイカブリ、アオマイマイカブリはとれるでしょう、気楽にやります。
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2020/3/18 1日目
この日は移動日ということで昼の便で新潟に向かう。今回は余裕をもって出発したのだ
が
でました。千歳線名物""運休""でございます。
急遽空港行のバスに乗り電車の倍ぐらいの時間をかけて到着しなんとか事なきを得たかのように思えた。
が、読み取られない預け荷物のバーコードに対して異常なまでの執着心をみせた係の人の協力(?)もあり荷物を預けたのが保安検査締切1分前。間に合うか...
間に合った。。。
今度からもっと余裕をもって行動しようと改めて思いました。
新潟到着
せっかく新潟まで来たんだしコアオマイマイカブリも取りたいところ。日が暮れるまではまだ少しあるので目星をつけていた場所まで向かう。新潟の河川敷はやばいとの情報を何度も見ていたので川には目もくれず森に入っていく。
終了
出せませんでした。なお前日に新潟入りし午前中から採集していた先輩は、他の場所ではあるがちゃんと出していたのでいないわけではなさそうです。ヌルはつれぇよ...
新潟駅前のネカフェに泊まり、三月のパンタシアのパステルレインをループ再生しながら初日を終えるのであった。
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2020/3/19 2日目
とにかく寝坊が怖かったので2:30に起きた。先輩たちとフェリー乗り場で合流する時間までかなりあったので、ひたすらグーグルマップと国土地理院の地図を使って、よさそうなポイントを改めて選定した。佐渡でかいな。
そもそも佐渡は"工"のような形をしてい上側を大佐渡、下側を小佐渡と呼ぶらしい。
朝食は
腹も満たし集合場所へと歩いていく。
外はまだ真っ暗
無事先輩たちとも合流し朝一の便で佐渡に向かう。
さらば新潟暫しの別れ
佐渡上陸。
早速小佐渡にて試合開始。
気合が入っているのできつめの斜面でもなんのその。
最初に見つけたよさそうな材
あたまでかwww
あっさり出た。夏に死ぬほどエゾマイマイを見てきたせいか、はたまた秋から掘りで連敗を重ねすぎたせいか、この紫と青の深さは心に刺さった。
それにしても最初に叫ぶのはなんかこう気持ちがよい。無論他人が叫ぶと自分まで焦ってしまって出したときに安堵感が混じってしまうのはよろしくない。しかし喜びは声に出してしまうものなのでお互い声が届かないところで叫ぶのが一番いいのだろう。
オンリーワンじゃクソ食らえだ ナンバーワンが良い~♪
You're So Sweet&I Love You/[ALEXANDLOS]
ほくほくした気持ちで戻るも先輩方はもっととっている模様。しかもサドクロ、サドアオもいたとのこと。さすがだ。
ただこの日は佐渡で最高気温18.9℃を記録するなどとても暑かった。
掘り出したサドマイもこんな風に動きが活発だったので正直活動してるんじゃないかと心配になったが、ちゃんと掘り出せているのでそんな心配は心の中にしまった。
その後も数か所回ってぼちぼち数を出し1日目は終了。この日から3日間お世話になる宿には温泉もあり朝食も申し分なく控えめに言って最高だった。野宿やネカフェとは比べ物にならないくらい体力を回復できた。
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2020/3/20 3日目
朝食を食べていたときにトキも見れた。これで佐渡観光の必修科目を一つ履修できた。朝から運が良い。
昨日は小佐渡でサドマイをとることができたので今日は大佐渡ラベルのサドマイを探しに行く。と思っていたのだが、想像よりもかなり手前で冬季通行止め。仕方なく佐渡金山の露天掘り跡である道遊の割戸を横目で見て引き返していく。
必修科目をまた一つ履修できた。GPAなど知ったことか。
道路が通行止めのせいで場所が限られているせいか割られていた材も多数見かけた。
まぁ人が行かないようなところまで行けば関係なし。
こんなほっそい材から出たり
なんでそんなところにいるんだいみたいなところからなんとかひねり出した。
そしてここで
緑~茶褐色までさまざまな個体がいた。サドマイが入らないような水気が多い材の中にいることが多かった。
しかし絶対いるだろと思った松林でも追加を出せず結局大佐渡のサドマイは2匹で終わってしまった。
悲しみ
大佐渡想像以上に辛いw
午後からは小佐渡に戻りほじほじ。
サドマイはたいてい1~2匹で越冬していたがたまに3匹程度で越冬している個体もいた。
最後のポイントは、ここ絶滅寸前だろってぐらいでなかったところだったが先輩が優勝しておりノックアウト。終了。温泉に入り英気を養う。
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2020/3/21 4日目
悪くない天気と悪い成果 な一日でした。良さそうな材はたくさんあるのになかなか出ない。
その後移動するも細い松ばかりでなかなかいいポイントがない。50年後に期待。
そんなことを言っていたらあっという間に1日が終わった。
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2020/3/22 5日目
足元の方の窓から聞こえる軒から滴る雨音がうるさい。あっという間に佐渡最終日だ。モチベーションを上げようとするも雨の音と部屋の冷気のダブルパンチによりあえなく布団に倒れる。最終的に風呂に直行し温まりながらなんとか目を覚ました。
今日はまだ履修できていないサドクロオサムシを取りたいところ。
サドバンボレ?知りませんそんな子w
午後からは晴れるということなので、多数決により佐渡博物館をちょこっとだけ見る。
佐渡の固有種らしいぱっと見ツチガエル
佐渡の伝統的なオサ掘り道具(大嘘)
佐渡の歴史を学んだところで初日のよくわからずに掘っていたポイントの近くで、始める。雨のせいでべしゃべしゃになりながらも車から見えた、いかにもいそうな立ち枯れに向かう。
こういった木からはちゃんと1匹は出てくれる。
雨のせいでもともと湿りすぎている材かどうかはわからないがなんだかよさそうな倒木が
当たり
近くにあった樹皮が苔に覆われた立ち枯れ
こいつも優良物件でした
しかし、どれも数匹で入っているだけで集団越冬はしておらず。集団越冬など夢のまた夢。
移動して掘るも霧が濃いうえにぜんっぜんオサムシがいない。何とかサドマイとサドアオを1匹ずつひねり出し先輩と合流し車に向かって歩いていく。とその時、先輩が道路を歩いているサドアオオサを見つけてしまう。いや活動してんのかーいww。こりゃもしかしてサドマイも活動してたのかもな。
そして時間的にも最後のポイント。最後の気力を振り絞って掘っていく
ん?
やったぁぁぁぁなんとかとれたぁぁぁ!!!
その後一匹を追加してなんとかペア確保。4日間鍬を振り続けて本当に良かった。
水滴が似合う、サドマイは何度見てもいい虫だ
最後にふさわしい仕事をしてくれたこのポイントに感謝。
4日間お疲れさまでした。
さよなら佐渡また来る日まで
この日は新潟駅近くのビジネスホテルで眠りについた。
新潟遠征その2に続く、、、